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今週が山場!いよいよアワードシーズンに突入



                   Photo by TeamDalog

あけましておめでとうございます!2009年、皆様はどんな年明けを迎えられましたでしょうか。お正月気分が抜けないままで仕事始め…なんて筆者のような方々もいらっしゃるかと思いますが、ここハリウッドでは各賞レースがいよいよ大詰め。

すでにフル回転の様相となっています。中でも今週は、授賞式やノミネート者/作品発表が目白押し。そこで今年の1発目は、怒涛のイベントをカレンダー形式でご紹介してみたいと思います。




大作映画ラッシュとなる年末以降「2008年度の顔」が一気に出揃いましたが、現段階でフロントランナーと称されている作品は以下の通り。今月5日に発表されたばかり、全米プロデューサー組合 (PGA: Producers Guild of America)が「製作者の目線」から選んだ最優秀作品賞部門には、アメリカ名物とも言える激しいディベート(討論)対決を魅せてくれる「フロスト×ニクソン」。こちらはゴールデン・グローブ賞5部門ノミネートに加え、様々な批評家協会賞にて高評価を獲得している注目作品です。


ここに昨夏公開の「ダークナイト」など4作品が加わり、混戦模様となりました。またPGAは逃しつつも、今後の各アワードに絡んでくるであろう作品が並びます。「ラストサムライ (2003)」や「ブラッド・ダイヤモンド (2006)」などで知られるエドワード・ズウィック監督がメガフォンを取った最新作、第二次世界大戦下のドイツにおける物語を描いた感動巨編「ディファイアンス」は本編もさることながら、重厚な音楽にも定評アリ。


また、今やオスカーの常連となったクリント・イーストウッドは「チェンジリング」において監督のみならず、作曲にも参加して話題になりました。更に本作の主演を張ったアンジェリーナ・ジョリーは、全米俳優組合 (SAG: Screen Actors Guild)やゴールデン・グローブを含む大型アワードの主演女優賞に次々とノミネート。様々な角度から脚光を浴びている1本となっています。

こうした秀作の数々を巡り、今週のハリウッドは連日各イベントで大わらわ。まず5日には上記PGAアワードのノミネート作品が発表されたのち、NY批評家協会賞が催されています。その翌日に行なわれたパームスプリングス国際映画祭には、各作品の出演者達が出席。クリント・イーストウッドらを始め、豪華な顔ぶれが一堂に会しました。


そして、全米監督組合 (DGA: Directors Guild of America)、米放送映画批評家協会 (BFCA: Broadcast Film Critics Association)、ゴールデングローブ賞主催のハリウッド外国人映画記者協会 (HFPA: Hollywood Foreign Press Association)がそれぞれのアワードに向けた投票を締め切った7日、全米脚本家組合 (WGA: Writers Guild of America)は「脚本家の観点」から各部門のノミネート作品を発表。オリジナル部門には脚本家達のカリスマ、コーエン兄弟による「バーン・アフター・リーディング」など計5本、脚色部門では自身の同名原作を脚本化したピーター・モーガンの「フロスト×ニクソン」を含む、納得の5作品が選ばれております。



DGAによるノミネート作品が発表される8日には、サンタモニカにてBFCA主催の第14回クリティックス・チョイス・アワードが開催予定。更に9日には、フィルム・スクールAFM (American Film Institute)が、2008年度の年間Top10映画/TVシリーズが発表します。ここにも、ハリウッドスター達が勢ぞろいするハズ。
そして、10日は英国アカデミー賞=BAFTA (British Academy of Film and Television Arts)主催のパーティが催され、11日にはいよいよ第66回ゴールデン・グローブ賞が幕を開けます。昨年はWGAストライキの影響から、主催者HFPAが授賞セレモニーを断念。今年は「復活」の意味合いも含め、派手なイベントになりそうです。翌12日の夕方5時にオスカーに向けたポールが締め切られますが、ギリギリまで投票を待つアカデミー会員にどれだけの影響を及ぼすのか、GG賞の行方にますます注目が集まります。



関係者達がこの1週間を乗り切れば、あとはまな板の鯉となって祈るばかり。大本命アカデミー賞のノミネート作品は、1月22日に発表されます。それまでの各賞ノミネート状況や受賞作品から、オスカーの顔ぶれを占うのも一興。2008年度のラインナップから絞り込まれるのは、一体どの映画となるのでしょうか。今後も、賞レース関連のレポートをお見逃しなく!


TEXT BY アベマリコ


2009年01月08日 10:40

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