« 2010年03月 | メイン | 2010年05月 »

2010年04月30日

突撃インタビュー!ドラマ”Heroes” 撮影監督: ネイト・グッドマン氏

ここアメリカのみならず、我らが日本を含む世界各国にてDVDが発売されている人気TVドラマ”Heroes (NBC)”。米国内では今年2月に第4シリーズの最終話が放映され、現在は第5シーズンへの続投が待ち望まれています。
そこで今回は、本作の撮影監督 (=DP: Director of Photography) を任されながら、昨年の11月放送エピソードでは本編監督デビューも果たしたネイト・グッドマン氏にインタビューを敢行。撮影のこぼれ話や秘話も盛り沢山、”Heroes”ファンは必見です。


  インタビューに答えて下さったネイト・グッドマンさん
ハリウッドにて20余年のキャリアを誇るネイト・グッドマンさんの初クレジットは、ロバート・デニーロ主演の「RONIN (1998 / 邦題)」などで知られるジョン・フランケンハイマー監督の1986年作品「デス・ポイント/非情の罠」におけるカメラ・ローダーより。その後は、アシスタント・カメラ、カメラ・オペレーターと着実にキャリアアップを重ね、映画作品ではローランド・エメリッヒ監督の「GODZILLA (1998)」、ジム・キャリーが主演を務めた「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004)」、ロバート・ダウニー・Jr. とヴァル・キルマーらが競演した「キスキス, バンバン (2005)」に、TVシリーズでは”Fantasy Island (ABC / 原題)”、”Line of Fire (ABC)”、「堕ちた弁護士―ニック・フォーリン― (CBS)」、「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学 (ABC)」などのクレジットに名を連ねています。

そしていよいよ彼がDPデビューを飾った2005年製作の短編映画”The Fix”は、2006年度LAショートフィルム・フェスティバルにて堂々の最優秀ドラマ賞を獲得。さらに同年の国際撮影監督組合のショーケースでは「初のDP作品」の本作がいきなりの優秀作品賞に選出されるなど、輝かしい経歴を誇っていらっしゃいます。

パイロット版の脚本を読んですぐに参加を決意したというドラマシリーズ”Heroes”では、第1シーズンがスタートを切った2006年より今日まで、入れ替わりの多いTVシリーズの現場にて数少ない「スターティング・メンバー」として活躍中。当初はカメラ・オペレーターとして参加するも、第1シーズン後半からはDPのひとりに就任して、以降は隔週毎にファインダーを覗いています。
また、昨年11月に放映されたシーズン4内の1話 ”Once Upon a Time in Texas”は、グッドマンさんがメガフォンを握る記念すべき初監督作品に。こちらのエピソードは初代キャストが復活するスペシャル版となっており、第4シーズンにおける最高視聴率を叩き出しました。


チャーミングな笑顔がステキでした!
基本的に「脚本家のメディア」とされるTVドラマ界では、エピソードごとに監督が抜擢されるのが通例。
そんな中でのDPとしての役割は、各シーンのブロッキングや照明作業にとどまらず、常に現場に入る作家や製作者と新しい監督との仲介役となり、各話のスタイルやシリーズの全体像にバラつきが出ないようコンセプトを伝えることも一任されるそうです。また彼らとともに脚本を読み込み、その後のロケーションハンティングに同行して当日の器材を選択するのもDPのお仕事。更には撮影後に加えられる視聴効果を意識しつつ、CGに不慣れな監督にはアドバイスをしながら、製作の所要時間や予算との兼ね合いを見るのも大切なプロセスだと語られました。

一方、”Heroes”のシグニチャーのひとつと言える壮大なCGシーンですが、現場クルーの目標は「敢えて視聴効果を目立たせないこと」だとか。本作は特殊能力を身に付けた人々を描いたヒューマン・ドラマであり、大勢からなるキャストと彼らの物語に焦点を当てるのが狙いだそうです。
また時空間の移動が多い本作では、映像の色味=カラーパレットからその時の場所を表現する試みも。例えばNYの街並みはブルー系、LAでは主に中間色、ラスベガスなどの派手な市街ではハイコントラストを用いています。

さらに特殊なシーンでは名作映画からイメージを取り入れることもあるそうで、江戸時代にタイムスリップする回では黒澤明監督の「天国と地獄 (1963)」を、暗いニューヨークのシーンでは「フレンチ・コネクション (1971)」や「セルピコ (1973)」といった70年代のNY作品をモチーフに場面の雰囲気を作り上げていったとのこと。いま一度、こうしたシーンを観なおしてみると、また違った印象を受けるのではないでしょうか?

スタジオに設置されたセットでのシューティングが多い他のシリーズとは異なり、少なくとも50%以上はロケーションにて撮影されている”Heroes”を「映画のようなTVドラマ」と例えていたグッドマンさん。昨年からは、スリラー作品”Formosa Betrayed (2009)”で共同脚本家としてもクレジットを増やしており、今後もより幅広いフィールドでの活躍が期待されます。下記のウェブサイトからは、参加作品のスチール写真や映像が閲覧可。是非ともこだわりのカラーを堪能してください。

【Nathaniel Jay Goodman 公式HP】
<Special Thanks to: Yumi Mizui>


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 10:19 | トラックバック

2010年04月22日

日本映画をLAで堪能!Japan Film Festival: Los Angeles 2010

今や毎年恒例となった「春の風物詩」が、連日ポカポカ陽気に包まれているLAにカムバック。日米より厳選された日本映画/関連作品を一挙に上映する「 Japan Film Festival: Los Angeles」が、2010年度も一段とパワーアップして戻って参りました。


ハリウッド会場「New Beverly Cinema」のエントランス
4月10日から25日までの各週末に行なわれている「Japan Film Festival: Los Angeles/ロサンゼルス日本映画祭」は、今年で6度目を数える「ジャパニーズ・フィルム」の一大イベント。2003年にスタート、以降2004年と2006年に開催された「Chanoma Film Festival」を前身に設けられた当映画祭は、2008年より現在の名称となってから年々その規模を拡大しています。
充実のラインナップは長編/短編、ドラマ/ドキュメンタリー、実写/アニメーションと幅広いジャンルから成り、在米日本人はもちろんのこと、ローカルの映画ファン達をも魅了。ここLAではなかなかお目にかかる機会の少ない日本映画、また日本を題材とした作品群を大スクリーンにて鑑賞できるとあって、連日多くの観客を惹き付けています。

2010年度JFFLAラインナップ

<特別招待作品>
・ヤッターマン (洋題: Yatterman)/監督:三池崇史 <111min.>
・ラーメンガール (The Ramen Girl)/ロバート・アラン・アッカーマン <102 min.>
・さくら、さくら (Sakura Sakura)/市川徹 <133 min.>
・サイドウェイズ (Sideways)/チェリン・グラック <123 min.>
・パコと魔法の絵本 (Paco and the Magical Book)/中島哲也 <105 min.>
・つむじ風食堂の夜 (The Night of Whirlwind Restaurant)/篠原哲雄 <90 min.>
・ゲゲゲの鬼太郎 (GeGeGe no Kitaro)/貝澤幸男 <23 min.>
・ねぎぼうずのあさたろう (Asataro, the Onion Samurai)/池田洋子 <25 min.>
・センコロール (Cencoroll)/宇木敦哉 <30 min.>
・プーキーズ (Pooky’s)/スプーキーグラフィックス <30 min.>
・猫ラーメン (Neko Ramen)/春日森春木 <2.5 min.>
・東京パンチ! (Tokyo Punch!)/フレデリック・スマーニャ <5 min. each>
・光彩~ひかり~の奇跡 (The Miracle of the Colored Light)/入江富美子 <91 min.>
・宇宙(そら)の約束 (The Universal Principle)/岩崎靖子 <92 min.>
・地球交響曲 第5番 (Gaia Symphony No. 5)/龍村仁 <133 min.>
・Lost & Found (Lost & Found)/三宅伸行 <75 min.>
・ハッピーエンド (Happy Ending)/山田篤宏 <90 min.>

<コンペティション部門優秀作品>
・あぜみちジャンピンッ! (The Azemichi Road)/西川文恵 <85 min.>
・タケオ (Takeo)/オマール・サマド <15 min.>
・ザ・ヒロサキ・プレーヤーズ (The Hirosaki Players)/ジェフ・ソーサ <19 min.>

<学校推薦作品>
・ホライズン (Horizon)/小池翔丸 <17 min.>

本年度のJFFLAはハリウッドの老舗単館シアター「New Beverly Cinema」をオープニング会場に、それ以降はLA近郊都市を巡業中。翌週はサウスベイに位置するトーランスの「Nakano Theatre」にて、最終週となる4月24・25日にはオレンジ郡アーバインの「Starplex 5」に場所を移して、上記プログラム作品を順次上映しています。


  総評を行なう井筒監督、向かって左はバトル出場監督達、
  右側に各審査員
またフェスティバル初日の10日にはハリウッドの同会場にて、今回で4度目となる「ピクチャーバトル2010@JFF」と題したインディーズ映画のコンペティションを開催。日本より井筒和幸監督を審査委員長に迎え、日本人監督によるショート・フィルム6本がしのぎを削りました。
冒頭に「日本のサイモン・コーウェル (「アメリカン・アイドル (FOX)」などで知られるイギリス出身の辛口ジャッジ)」と紹介された井筒監督でしたが、繰り出されたコメントの数々はどれも「映画監督」としての視点からなるものばかり。辛口というよりは、同業者からの熱いアドバイスといった印象を受けました。

ピクチャーバトル2010@JFF:参加作品&受賞作

・最優秀作品賞: “Heaven” /監督:Yuuka Ohsumi
・審査員特別賞: “Re: Map”/Yoriyasu Okamura
・”Private Contract” / Mikiko Yamashita
・”The Milkman’s Way” / Tomoya Nakamura
・”It’s True Emotion” / Akira Haga
・”XYZ” / Satoshi Nakagawa

その国独自の文化を紹介するには、映画という媒体は最も有効なメディアのひとつ。一部作品の上映後には監督や製作者を交えたQ&Aが設けられ、様々な質問が飛び交う盛り上がりを見せていました。また昨今の日本映画フィーバーを受けて、多くの日本人映画クリエイターが台頭して来ているのも嬉しい事実。来年のJFFLAではどのような日本映画と才能が発掘されるのか、今から楽しみです。

【JFFLAオフィシャルサイト<日本語ページ>】


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 16:16 | トラックバック

2010年04月15日

「Showbiz 商人」ハリウッドに見参!山北龍二氏

ここエンターテイメントの都ハリウッドは、世界中から夢や野望を胸に秘めた人々が多く集まる場所。もちろん我らが日本人勢も例外ではなく、ショービズ業界だけを見ても多岐に渡るジャンルにて活躍されている方々が大勢いらっしゃいます。
そしてこの度はひときわの異彩を放った、さまざまな肩書きを誇るクール・ガイをご紹介。故郷の大阪を離れ、世界の高みを目指してLAに上陸した山北龍二さんにお話を伺いました。


  今回お会いした山北龍二さん
2008年に再渡米を果たした山北さんにとっての「初めてのアメリカ」は、1992年に降り立ったアラバマ州。日本人の少ない土地の語学学校にてみっちり英語漬けの生活を送り、翌年にカリフォルニア州内サンタモニカ短期大学の芸術学部演劇学科に入学します。
その後はカリフォルニア州立大学ロングビーチ校の同科に編入して、より深い俳優活動と演技論に没頭。そして1999年に帰国後は、京都の太秦撮影所に飛び込んで殺陣(たて)を学びました。そこではテクニックのみならず、日本特有の芸能界の「しきたり」も肌で感じたとか。
更には多くのスタッフさん達と関わっていく中で後の財産となる人脈を培うなど、かけがえのない時間を過ごすことが出来たと振り返っています。

そして京都を離れると東京に活動拠点を移し、全てオリジナル脚本の舞台にこだわった劇団「THE東京ピチピチBOYS」を旗揚げ。そこでは俳優業のみにとどまることなく、主宰者として演出およびプロデュースもこなしていきます。時にシリアスに、時にはコミカルにも様変わりするイケメン揃いの演劇集団は、瞬く間に固定ファンを獲得していったそう。ちなみに山北さんは当劇団にて第11作品まで参加されています。


2003年にはシュワルツコフの
ファッションショーにゲスト出演 <写真左手>
また、時期を同じくして数々の映画やTV出演のほか、ファッションショーのランウェイモデルを務める傍ら、パーソナル・トレーナーや留学希望者を対象とした家庭教師、都内の某巨大クラブ兼イベントスペースのマネージャーを任されるなど、幅広いフィールドにて活躍。特にこちらのマネージャー業では経営/マネージメントにも携わっており、山北さんのバイタリティにはただただ驚かされるばかりです。

そうした充実の日々を経て、山北さんが再度の渡米を決めたのは2008年12月。その理由を伺ってみると「世界でやりたかっただけです!」との何とも頼もしい答えが返って来ました。
豊富な知識と経験、経営のHow toとともにLAに再び渡るということは、自身の実力を改めて証明するべく「勝負」に出るということ。実際にこれまでは、日本のプロダクション・クルー向けの現地コーディネーターを任されながら、日本で学んだ真の殺陣を広めるべく活動も行なっています。

そしていよいよ今年11月には、当地ハリウッドにて堂々の舞台公演を敢行。
彼が2008年に恵比寿にて出演/プロデュースを務めた時代劇「-現-UTSUTSU」が装いも新たに、アメリカ版として再演される運びとなりました。日米選りすぐりのキャスト20名以上を迎えた大殺陣ありのステージにはご自身も出演、プロデュースに合わせて演出もされるとか。
個性溢れる山北さんの持ち味が存分に発揮されること必至の大舞台、当コラムでも経過を追ってレポートしていきたいと思います。


  2006年公開作品「ミラーマンREFLEX」の劇中より
「こちらの学校を卒業してそのままこちらに住んでいれば、今の自分はいないと思います。」そう言い切る山北さんは、俳優業/舞台のプロデュースや演出といったこれまで経験してきた枠に収まることなく、映画ディレクターやプロデューサーにも挑戦していきたいとのこと。
日本文化を世界に広げる架け橋として、またエンターテイメント界の「導き人」として、彼が秘めている可能性は未知数と言えるでしょう。

ワイルドな佇まいからは想像し難いほどに礼儀正しく柔らかな物腰、
それでいて今後の展望を語る言葉に強い決心がみなぎっていた山北龍二さん。
より一層の活躍から目が離せなくなりそうです。

【Ryuji Yamakita ウェブサイト】


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 17:01 | トラックバック

2010年04月08日

ファッションに困ったらココ!セレブも愛読の人気ウェブサイト

現在のLAは、すでにアウターいらずのポカポカ陽気。先週末は珍しく大雨に見舞われたものの、翌月曜日には再び晴天が戻ってめっきりと春らしくなっています。そこでふと気になるのが、2010年最新のスプリング・ファッション。「でも何を着たら良いの?」と迷っている方々に、ハリウッドのオシャレ番長も推薦するウェブサイトをご紹介しちゃいます。


  ママになってもオシャレに気を抜かないジェシカ・アルバ
  Photo by Bobby Prom on Flickr

米誌はもとより、日本発の女性向け雑誌までもがこぞってハリウッド・セレブのファッションを特集するようになって久しい今日この頃。アメリカを代表する女優やモデル達の多くはお抱えスタイリストを持ち、そのハイブランドを中心としたコーディネイトはオン/オフを問わずに世界中の女の子達の憧れとなっています。 けれどもセレブリティ達の着こなしを参考にする際、ネックとなるのがまずお値段。更には大奮発したアイテムも、コーディネイトに困って結局はタンスのこやしに…、なんて経験がある方々も少なくないと思います。

特にこのご時世、お財布に優しくファッショニスタ=お洒落さんを目指すのは至難の業ですが、それでもオシャレを楽しみたい!というのが乙女心というもの。そんな女子力満点の皆さんにオススメなのが、様々なファッションテクニック&最新のトレンドを伝授してくれるWHOWHATWEAR.COMです。

こちらのWWWことWHOWHATWEAR.COMは、PR会社勤務を経て米Elle誌の西海岸エディターを務めていたキャサリン・パワーと、同じくElle東海岸の編集やVogue、Nylonといった女性雑誌のフリーライターであったヒラリー・カーらが立ち上げたファッション専門のウェブサイト。セレブの誰と誰がくっついたかよりも、誰がどこで何を着ていたのかが気になってゴシップ誌を購入しているという女性達の為に、世界中のトレンドセッターによる着こなしが日々更新されています。
彼女達がフィーチャーするのはお洋服だけにとどまらず、靴やバッグ、アクセサリーなどの小物からメイクアップツールまで、全身を余すところなくカバー。お洒落セレブとして知られるジェシカ・アルバもWWWのファンを公言しており、自身のブランドを持つニコール・リッチーやローレン・コンラッド、アシュレー&メアリー=ケイト・オルセン姉妹ら日本でもお馴染みのハリウッド・セレブ達も当サイトに協賛しています。

一見するとファッション誌のようなWWWは、着こなし術がぎっしり詰まったコラムが満載。トップページでは、トレンド・アイテムやヘアスタイル&メイクアップの技、ストリート・スナップなどが紹介されています。英語が苦手という方々でも、たくさんの写真が掲載されているのでいま何が旬なのかは一目瞭然。また各ページのコンテンツも充実しており「Shop the Closet」では注目アイテムがカテゴリーごとに紹介され、購入希望者の為に各販売サイトへの直リンクが付いています。
更に「Ask a Stylist」ではEメールでの質問を受け付けていて、プロのスタイリストがファッションにまつわるお悩みを解決してくれるとのこと。同様のコンテンツ「What Was She Wearing?」では「あのセレブがあのイベントで履いていた靴はどこのブランド?」といったちょっとマニアックな質問にも極力メールにて答えてくれるそうで、これらのサービスは会員登録を行なったメンバー達に提供されています。

更にWWWの面白いところは、セレブ愛用のブランド・アイテムを紹介しつつもお手頃価格の商品も合わせて掲載している点。サイトにはプラダのバッグやクリスチャン・ルブタンの靴が並んでいながら、昨年日本にも進出を果たした「FOREVER 21」などの格安ブランドからの注目アイテムも紹介されています。大好きなセレブのコーディネイトを手軽に取り入れたい女性達には、ちょっと嬉しい試みかも。
その一方イロイロな着こなしを楽しみたいという皆さんには、パワー&カーの両名が登場する動画特集「Who What Wear Style Series」をオススメします。大手デパートBloomingdale’sが協賛する当コンテンツでは、ひとつのアイテムに対して数種類のトータルコーディネイトを提案。流行にとらわれずに自分流のファッションを楽しみたい!という方々でも、ヘア&ポイントメイクやちょっとした小物使いによってガラリと印象を変えられること必至です。

そろそろ桜も見ごろとなり、今後どんどん暖かくなってくるこの季節。重たいコートを脱いだら、WWWイチオシのファッションを取り入れてみてはいかがでしょうか?今回は女子メインの内容となりましたが、男性陣でもきっと女性セレブ達の「美の競演」を楽しめるハズ。ぜひぜひ以下のリンクより覗いてみてください。

【WHOWHATWEAR.COM ウェブサイト】


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 16:17 | トラックバック

2010年04月01日

キッズ大興奮!第23回Kids’ Choice Awards

黄色い歓声と緑色のスライムが飛び交う恒例イベントが2010年度もカムバック!先週土曜日、アメリカン・キッズ待望の祭典=Kids’Choice Awardsが開催されました。この授賞式を見れば、今日のキッズ達が最も熱くなっている映画・TV・スポーツ・音楽シーンが丸わかり。かなりのジェネレーション・ギャップを感じつつ、当日の模様や参加ゲスト達をご紹介していきます。


  Kids’Choice Awards 2010告知ポスター

先週27日、米名門校UCLA内パヴィリオンにて行なわれたKids’Choice Awards (KCA)は、子供向けのケーブル局ニコロデオン (Nickelodeon)が主催。
今年で開設30周年を迎えたヴァイアコム傘下/MTV系列の当局は、約1億世帯で視聴されているケーブル・チャンネルです。過去15年間はベーシック・ケーブル局ナンバーワンの視聴数を誇り、これまでにも「スポンジ・ボブ (邦題) 」などを含む数々の世界的ヒットシリーズを量産。それと同時に多くのティーン・アイドルを輩出しており、アメリカン・キッズの間では「Nick」の愛称で広く親しまれています。

当アワードの目玉は、ナゼか大量放出されるスライム。緑色の粘液がそこかしこに撒き散らされ、会場に詰め掛けたキッズ達を熱狂させています。今年のホストを務めた俳優/コメディアンのケヴィン・ジェームズを筆頭に、スライムのプールに飛び込んだ男子スケート選手のアポロ・アントン・オーノ、映画”Date Night (原題)”の告知で登場したスティーヴ・カレル&ティナ・フェイらが続々とスライムの餌食に。中でもジョナ・ヒルとともに登壇した歌手のケイティ・ペリーは、ビックリ箱から高圧で噴射されたスライムを浴びせられ、キッズ達の大爆笑をかっていました。

ゲストパフォーマンスの1発目には、幅広い年齢層に人気のリアーナが登場。ダンサーや「トランスフォーマー」シリーズのロボット2体とともに、ヒット曲”Rude Boy”を含むメドレーで会場を沸かせました。そして続いては異例の「YouTubeアーティスト」カナダ出身のジャスティン・ビーバーが、現在のヘビロテ・ナンバー”Baby”を熱唱。先月で16歳になったばかりの彼は、我々の世代にとってはまだまだ「ベイビーちゃん」の様相ですが、歌って踊ってピアノやギターまで弾けちゃう注目の超大型新人として人気急上昇中となっています。彼がステージに登場するや、客席で大号泣してしまう女子も続出。今月中には日本デビューも決定しており、今後は日本でも「ビーバー旋風」が吹き荒れることになるかもしれません。

さらにKCA名物のBlimp=飛行船型トロフィーのプレゼンターとしては、各界のセレブが続々と登場。元スーパーモデル/現TVホストのタイラ・バンクスやコメディアンのジョージ・ロペス、スタンダップ・コメディアン兼俳優のクリス・タッカー、プロスケーター/スノーボーダーのショーン・ホワイトらに加え、今年「ベスト・キッド (1984)」のリメイク版で共演を果たすジャッキー・チェンとジェイデン・スミスは舞台上でマーシャル・アーツを披露しています。

ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケットとの間に生まれたサラブレッドのジェイデン君も、早いものでもう11歳。そろそろ君付けも失礼かと思うほど、すっかり大人びた雰囲気を醸し出しておりました。以下は、飛行船型トロフィーを持ち帰った各受賞カテゴリー。ちなみに功労賞に当たる「The Big Help Award」を獲得したファーストレディのミシェル・オバマ夫人からは、ビデオレターが届けられています。

Kids’Choice Awards 2010 / 受賞結果

・お気に入り映画: 「アルビン/歌うシマリス3兄弟」続編

・映画男優賞: テイラー・ロートナー (「ニュームーン:トワイライト・サーガ」)

・映画女優賞: マイリー・サイラス (「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」)

・お気に入りTVショー: “iCarly (Nickelodeon)”

・TV男優賞: ディラン・スプラウス (“The Suite Life of Zach and Cody”/“The Suite Life on Deck (Disney Channel)”)

・TV女優賞: セレーナ・ゴメス (“Wizards of Waverly Place (Disney Channel)”)

・お気に入りアスリート: ライアン・シェクラー (プロスケートボーダー)

・ビッグヘルプ賞: ミシェル・オバマ

本年度のKCAでは事前のインターネット投票数が過去最大となる1億1800万件を樹立しており、キッズ間のインターネット普及率にはただただ驚かされるばかり。また視聴数においては7600万と、歴代2位にランクインする結果が出ています。各シリーズやフランチャイズ商品と並んで「ヤング・ハリウッド」人気は軒並みウナギ上り。不況知らずのプレティーン&トゥウィーン(小学校低~高学年まで) 世代にあやかり、今後エンタメ業界全体のパワーアップが期待されます。


TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 15:09 | トラックバック