『ディファイアンス』より~脚本作業~
プロダクションノートをご紹介するこのコーナー、
今回は2/14(土)公開の『ディファイアンス』から。
■脚本作業
脚本は、とても長い時間を要し、繰り返し書き直された。最大の悩みは、3年にも及んだ苦闘、同胞同士の争いや肉体的苦痛を2時間の映画に収めなくてはいけないことだった。
エドワード・ズウィック監督は、事実に忠実であることと共に、人間らしく生きることに情熱を燃やした人々を描くことに注力した。そして、生き残るためという名目で行われたレジスタンスたちの犯した暴力をも包み隠さずに明かした。
「ビエルスキ兄弟は聖人ではない。彼らは英雄だが欠点もある。だからこそ真実味があって魅力的に感じられるんだ。彼らは、共同体が大きくなるにつれ、リーダーとして責任を負い、振る舞いにも注意するようになった。それ故、彼らは道徳的に幾多のジレンマに直面していく。映画はそういう面を描くことでドラマチックになりストーリーは膨らむんだ。」と解説する。
また、もうひとつの人間の本能である愛もしっかりと描く。
「戦時下であっても、愛を求める心は決して消えない」とズウィック監督が語る。愛する人を失った者はやむにやまれず互いに目を向ける。森で男女が出会うというコンセプトはロマンスの面もあったけれど、必要にかられて生まれたものであった。
長い時間をかけようやく完成した脚本。
人間らしく生きた彼らの姿はスクリーンに見事に再現されています!
2/14(土)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(c)2008 by DEFIANCE PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.
『チェンジリング』の企画は、数年前、ジャーナリスト出身の脚本家J・マイケル・ストラジンスキーの元に1本の電話がかかってきたところから始まった。
クリスティンは、息子に何が起こったのかを知ることなく1935年に亡くなったが、彼女が残した遺産がどれほど大きなものだったかについて、ストラジンスキーは説明する。
1920年代後期から1930年代初期までの特定のロケ地や画像を再現するには、広範なリサーチが必要だった。ロサンゼルスの当初のロケハンで明らかになったのは、昔からの建物が取り壊されたり、街路が高速道路に変わったり、ひとつの地区全体が無くなったりしていることだった。かつてコリンズ一家が住んでいた地区も例外ではなかった。そこで映画製作者たちは、現代のロサンゼルスの街並みに80年前の時代を投影する仕事を、プロダクション・デザイナーのジェームズ・J・ムラカミとロケーション・マネージャーのパトリック・ミグナノに託した。
この街路樹の並ぶ住宅街は、20年代のコリンズの住宅の屋内外ばかりでなく、その近所の風景までそっくりの外観を提供してくれた。