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2009年10月26日
『パブリック・エネミーズ』
『コラテラル』『マイアミ・バイス』の名匠マイケル・マンが
今最も注目されている俳優の一人、ジョニー・デップを
主演に迎えてお贈りする、極上の愛と野望の物語。
今回は、自他共に認める音楽マニアのマン監督によって
選び抜かれた珠玉の楽曲が並ぶ本作のサウンドトラックをご紹介します!
■About MOVIE
大胆不敵な銀行強盗。奪うのは、汚れた金。
愛したのは、たった一人の女。
鮮やかな手口で銀行から金を奪い、不可能とも思える脱獄を繰り返す世紀のアウトロー、ジョン・デリンジャーは、FBI史上初の“社会の敵ナンバーワン(Public Enemy NO.1)”に指名された犯罪者でありながら、当時の大衆のハートを虜にしたヒーローでもあった。
そんなデリンジャーとって、一人の女性ビリーとの出会いは、これからの人生を決定付ける運命の瞬間だった。ビリーもまた危険な選択だと分かりながらも、彼の強引で一途な愛に次第に惹かれていく――。
捜査の包囲網が徐々に彼らを追いつめていくなか、
永遠の愛を信じながら、二人の自由への逃亡劇が始まった・・・。
12/12(土)、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
(C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
■About SOUNDTRACK
『パブリック・エネミーズ』オリジナル・サウンドトラック
<収録曲>
1. テン・ミリオン・スレイヴス(オーティス・テイラー)
2. シカゴ・シェイク
(ザ・ブルース・ファウラー・ビッグ・バンド)
3. リトル・ボヘミアへのドライブ
(エリオット・ゴールデンサル)
4. ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー(ビリー・ホリデイ)
5. ビリーの逮捕(エリオット・ゴールデンサル)
6. アム・アイ・ブルー?(ビリー・ホリデイ)
7. 砂丘のふたり(エリオット・ゴールデンサル)
8. バイバイ・ブラックバード(ダイアナ・クラール)
9. ビリーへの電話(エリオット・ゴールデンサル)
10. ナスティ・レター(オーティス・テイラー)
11. シカゴへのフライト(エリオット・ゴールデンサル)
12. 偉大なる主よ、私を導きたまえ
(インディアン・ボトム・アソシエーション, オールド・レギュラー・バプティスツ)
13. ゴールド・コースト・レストラン(エリオット・ゴールデンサル)
14. ザ・マン・アイ・ラヴ(ビリー・ホリデイ)
15. JDの最期(エリオット・ゴールデンサル)
16. ダーク・ワズ・ザ・ナイト、コールド・ワズ・ザ・グラウンド
(ブラインド・ウィリー・ジョンソン)
CD:UCCL-1150/1 2,500円(税込)
発売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
12/9(水)発売
個性派映像作家、マイケル・マン監督。
自他共に認める音楽マニアのマン監督によって選び抜かれた珠玉の楽曲が並ぶサウンドトラック。本盤にはエリオット・ゴールデンサルの作曲したオリジナル・スコアが7曲と、オーティス・テイラー、ビリー・ホリデイ、ダイアナ・クラール、ブラインド・ウィリー・ジョンソン等、劇中で用いられたヴォーカル・ナンバーやインスト・ナンバーが9曲収録されている。
本作の音楽を手掛けたのは、現代音楽/映画音楽界の鬼才エリオット・ゴールデンサル。マンハッタン・スクール・オブ・ミュージックに進学した彼は、コリリアーノに師事して作曲と編曲を学ぶ。また、同時期にアーロン・コープランドからも作曲の手ほどきを受ける機会に恵まれた彼は、演奏会用の音楽や舞台音楽の作品を次々に発表し、批評家の絶賛を浴びた。現代音楽の分野で培った先鋭的な音作りで才能を発揮してきたゴールデンサルだが、本作では独特のケレン味を抑えた、クラシカルなオーケストラ・スコアを披露。とりわけ本盤に収められた楽曲では、「デリンジャーとビリーのテーマ」とでも言うべき主題曲が印象に残る。力強さを感じさせる一方で、どこか悲壮感を漂わせたメロディーは、破滅的な愛に生きた二人の姿をドラマティックに描き出している。
2009年10月14日
『パイレーツ・ロック』
俺たちのビート(鼓動)が聞こえるか?
1966年、イギリス。
皆が聞きたいのはポピュラーミュージック。でも、BBCラジオが流すのは1日45分だけ。
そんな中、海の上から24時間ロックをかけるゴキゲンな海賊ラジオ局が現れた!
「ラブ・アクチュアリー」のヒットメイカー、リチャード・カーティス監督が、
ロックやポップスを愛するすべての人に捧ぐ痛快エンタテインメント!
今回は本作のサウンドトラックをご紹介します!
■About MOVIE
ザ・キンクス、ザ・フー、クリームなど60年代ロックで綴るゴキゲンな物語!
政府は<ロック=諸悪の根源!>とみなし、BBCでのポピュラー音楽の放送を1日45分以下と規制していた…。しかし厳しい取り締まりなんてどこ吹く風、海賊放送局“ラジオ・ロック”は北海の真っ只中の船上から24時間ロックを流し続けていた。
個性豊かなDJたちが送る破天荒でゴキゲンな日々、そんな彼らが贈るメッセージには皮肉もユーモアも愛情も、たくさんのエネルギーが満ち溢れている。
ロックで繋がっていく強い絆は、やがてイギリス中を巻き込み、とんでもない奇跡を巻き起こす!
10/24(土)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ・みゆき座ほか全国ロードショー
(C) 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
■About SOUNDTRACK
パイレーツ・ロック オリジナル・サウンドトラック
<収録曲>
(ディスク1)
1.ステイ・ウィズ・ミー/ダフィー
2.オール・オブ・ザ・ナイト/ザ・キンクス
3.エレノア/ザ・タートルズ
4.ジュディのごまかし/
ジョン・フレッド&ヒズ・プレイボーイ・バンド
5.ダンシング・イン・ザ・ストリート/
マーサ&ザ・ヴァンデラス
6.素敵じゃないか/ザ・ビーチ・ボーイズ
7.ウー・ベイビー・ベイビー/
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ
8.ジス・ガイ/ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス
9.クリムゾン&クローヴァー/
トミー・ジェームス&ザ・ションデルズ
10.ハイ・ホー・シルヴァー・ライニング/ジェフ・ベック
11.恋のマジック・アイ/ザ・フー
12.ウィズ・ア・ガール・ライク・ユー/ザ・トロッグス
13.あの娘のレター/ザ・ボックス・トップス
14.アイム・アライヴ/ザ・ホリーズ
15.イエスタデイ・マン/クリス・アンドリュース
16.アイヴ・ビーン・ア・バッド・バッド・ボーイ/ポール・ジョーンズ
17.サイレンス・イズ・ゴールデン/ザ・トレメローズ
18.この世の果てまで/スキーター・デイヴィス
(ディスク2)
1.フライデー・オン・マイ・マインド/ジ・イージービーツ
2.マイ・ジェネレイション/ザ・フー
3.アイ・フィール・フリー/クリーム
4.風の中のマリー/ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
5.青い影/プロコル・ハルム
6.ジーズ・アームズ・オブ・マイン/オーティス・レディング
7.クレオズ・ムード/ジュニア・ウォーカー&ジ・オール・スターズ
8.恋にご用心/ダイアナ・ロス&ザ・シュープリームス
9.シード・ラザー・ビー・ウィズ・ミー/ザ・タートルズ
10.98.6/ザ・バイスタンダーズ
11.サニー・アフタヌーン/ザ・キンクス
12.父と子/キャット・スティーヴンス
13.サテンの夜/ザ・ムーディー・ブルース
14.この胸のときめきを/ダスティ・スプリングフィールド
15.ステイ・ウィズ・ミー/ロレイン・エリソン
16.ハング・オン・スルーピー/ザ・マッコイズ
17.ジス・オールド・ハート・オブ・マイン/ジ・アイズレー・ブラザーズ
18.レッツ・ダンス/デヴィッド・ボウイ
2CD UICY-1450/1 3,500円(税込)
発売元:ユニバーサル ミュージック
大好評発売中!
ここに並んでいるのは私のお気に入りのポップ・ソングの一部である。皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しい。私は新しい音楽を否定し、昔は良かったとする人たちに同調しようとは思わない。今でも、沢山の素晴らしい曲が作られているのだから。一方で、しかし60年代に偉大なポップ・ソングが次々に生まれたこともまた事実である。ここに収められている楽曲は、その一部に過ぎない。
『パイレーツ・ロック』の撮影中、私たちは毎日錆び付いた船に乗り、海上で過ごした。昼どきになると、我々のサウンド・クルーはこれらの曲を目いっぱい音量を上げて流してくれた。それを聴きながら、もみあげを伸ばした滑稽な髪形に60年代風のシャツといういでたちで寛ぐ役者たちを見ていると、しばしば1966年に逆戻りしたような錯覚に襲われたものだった。
私たちを乗せた船は、いつも波に揺られていた。目を閉じて、少し体を揺らしながら、このアルバムをかけてみていただきたい。その時あなたは、きっと私たちと一緒に公海に浮かぶあの船にいるだろう。