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2010年04月28日
エミリー・ブラント/Emily Blunt
心臓が凍てつくような衝撃を堪能させてくれるサスペンス・ホラー
『ウルフマン』が絶賛上映中です!
今回は、主人公ローレンスの兄ベンの婚約者グエンを演じた、
エミリー・ブラントをご紹介。近年めざましい活躍をみせている彼女の経歴と、
自身が演じたグエンへの想いにクローズアップします。
ファッション誌編集長のシニア・アシスタントに扮した『プラダを着た悪魔』(06)でゴールデン・グローブ賞と英アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされ、スターの座を射止めた英国の若手演技派。その後も、『ジェイン・オースティンの読書会』(07)、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(07)、『サンシャイン・クリーニング』(08)などで絶賛される演技を披露。タイトルロールを演じた『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)では、ゴールデン・グローブ賞、放送映画批評家協会をはじめとする多数の主演女優賞の候補になるなど、めざましい活躍を見せています。
1983年2月23日、イギリスのロンドン生まれ。ジュディ・デンチ共演の『ザ・ロイヤル・ファミリー』でロンドンの舞台にデビュー。『ウォリアークイーン』(03・未)で映画デビューしたのち、『マイ・サマー・オブ・ラブ』(04・未)に主演し、イヴニング・スタンダード英映画賞の新人賞を受賞、英インディペンデント映画賞にもノミネートされました。
TV作品は、史劇の「キング・オブ・ファイヤー」(03)、ミニ・シリーズの「EMPIRE -エンパイア-」(05)などに出演。ビル・ナイ共演のTVムービー「ナターシャの歌に」(05)では、ゴールデン・グローブ賞TV部門の助演女優賞に輝きました。
その他の出演作に、『デス・ロード 染血』(07・未)、『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』(08・未)などがあります。
■グエンは「希望の光」
『ウルフマン』に惹かれた理由について「この役にすごく惹かれ、脚本を読んでとても感動したの。暴力的な部分だけでなくて、ラブストーリーでもあるし、人間の心の葛藤が描かれているところに魅力を感じたの」と語るブラントは、自身が演じるグエンを「希望の光」とみなして役作りを行ったといいます。「グエンの好きなところは、逆境にあっても、たとえ誰かに混乱、恐れ、喪失がたたみかけるように起きても、状況は変えられるという信念を持っているところね。決して希望を捨てない女性なの」と、ブラントは説明します。
グエンと惹かれあうローレンス・タルボットを演じたデル・トロは、『ウルフマン』の脚本を読んだとき、「タルボットの心に住む暗黒の悪魔を描いている」と感じたといいますが、ブラントも、作品の中に同じテーマを見出しました。彼女は言います。「我々は誰でも、自分を解き放ちたい、自分を変えたい、自分の中にあるダークな部分を認めたいという願望を持っていると思うの。動物の攻撃の仕方には基本形があるけれど、人間の潜在能力の裏には別の思考や悪意が潜んでいる。そのほうがよほど怖いと思うわ」
その美しさだけではなく確かな演技力を持ち合わせ、
見事にグエンを演じきったエミリー・ブラント。
彼女の今後の活躍に期待がかかります!
TOHOシネマズ 日劇ほか全国絶賛上映中!
本作はR15+指定です
(c) 2010 Universal Studios. All Rights Reserved.
■エミリー・ブラントの過去の作品をチェック!
恋に仕事にがんばるあなたへ贈る
ゴージャス&ユーモラスなサクセスストーリー!
大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。おしゃれに興味のない彼女が向かった先は、全世界の女性が憧れる一流ファッション誌、ランウェイの編集部。そこでカリスマ編集長ミランダのアシスタントを務めることになったアンディだが、ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。自分のセンスはことごとく酷評され、無理難題ばかりを命令される日々に、早くも自信をなくすアンディだったが…。
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
DVD価格: 1,890円(税込) 発売中
国と、愛する人に人生を捧げた美しき女王の、知られざる真実の物語。
18世紀の英国。ウィリアム王の姪ヴィクトリアは王位継承者として厳重な監視の元、息苦しい生活を送っていた。そして、いよいよ国王が病に倒れると、次期女王であるヴィクトリアの夫の座を狙う権力争いは一層激しさを増していく。アルバートも政略結婚を企むベルギー国王によってヴィクトリアの元へ送りこまれた一人だった。しかし、出会った瞬間ヴィクトリアの美しさに心を奪われたアルバートは、自分の気持ちを正直に打ち明ける。そんなアルバートにヴィクトリアも心惹かれていくのだが…。
販売元:Happinet
DVD価格:3,990円(税込) 7/9発売
2010年04月20日
ベニチオ・デル・トロ/Benicio Del Toro
迫りくる恐怖と謎解きの醍醐味に満ちた極上のサスペンスが展開していく
『ウルフマン』がいよいよ4/23(金)より公開となります!
今回ご紹介するのは、本作への思い入れが人一倍強く、
主演のみならず自ら製作も務めたベニチオ・デル・トロ。
本作の企画を持ちかけられた時のデル・トロの反応とは?
先日の来日記者会見の様子も合わせてご紹介します!
スティーヴン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』(00)でアカデミー賞の助演男優賞を受賞。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『21グラム』(03)で再び同賞にノミネートされたのち、ソダーバーグ監督の『チェ 28歳の革命』(08)と『チェ 39歳 別れの手紙』(08)でカンヌ映画祭の主演男優賞を受賞するなど、カリスマ性を備えた演技派としてスターの道を邁進しています。
1967年2月19日、プエルトリコ生まれ。一族全員が法律家という家庭に育ち、自身も法律家をめざしてサンディエゴの大学に進みますが、演劇にめざめ、ステラ・アドラーに師事して演技を学びます。TVシリーズの「特捜刑事マイアミ・バイス」などに出演したのち、『ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス』(88・未)で映画デビュー。
『007/消されたライセンス』(89)、『インディアン・ランナー』(91)、『コロンブス』(92)、『フィアレス』(93)、『ゴールデン・ボールズ』(93)、『ザ・プロデューサー』(94)などを経て、ブライアン・シンガー監督の『ユージュアル・サスペクツ』(95)で強盗のフェンスターを快演し、ブレイク。同作と『バスキア』(96)でインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞を受賞し、ハリウッドに確固たる地位を築きました。
その他の出演作は、『フューネラル』(96)、『ザ・ファン』(96)、『エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち』(97)、『ラスベガスをやっつけろ』(98)、『誘拐犯』(00)、『スナッチ』(00)、『プレッジ』(01)、『ハンテッド』(03)、『シン・シティ』(05)、『悲しみが乾くまで』(07)など。
新作に、ソフィア・コッポラ監督の『Somewhere』(10)があります。
■オリジナル作を再発見できた『ウルフマン』
『狼男』を現代によみがえらせるというこの『ウルフマン』の企画に、デル・トロは大乗り気でした。
「フランケンシュタイン、ドラキュラ、ミイラ男……子供のころはそんな映画を観てばかりいた」とデル・トロは振り返ります。「演技というものを最初に見た記憶は、ロン・チェイニー・Jrが演じた狼男なんだ。僕たちはこの名作と、ヘンリー・ハル主演の『倫敦の人狼』に敬意を払いたいと思った。昔ながらの手作りの手法がどんなにワクワクするか、よく分かっているからね」
3月には本作のPRのため1年ぶりに来日し、来日記者会見に出席したデル・トロ。来日の感想を聞かれ「とても良い気分です。日本に来る度、日本はとても良い所だと感じます。日本の映画ファンは映画をとても大切にしてくれています。」と、来日を楽しんでいる様子が伺えました。
また、リメイクする際にどのような映画にしたいと思いましたか?という記者からの質問に、「カラーで作りたいと思いました(笑)よりアグレッシブに、より暴力的にしたいと思ったし、現代的にしたかったです。また、若い世代に見てもらえるようにしたかったです。
トップクラスのスタッフ達に作ってほしいと思い、脚本家のアンドリューに依頼しました。彼はオリジナルと違った形で父と子の関係、恋愛の要素、エンディングを書き上げました。しかし、オリジナルに忠実なディテールも残してくれた。オリジナルにオマージュを捧げたかったのです。最終的にはオリジナル作を再発見できる映画となりました。」と、本作への想いを語っていました。
会見では自信たっぷりに本作の魅力を語ってくれたベニチオ・デル・トロ。
セクシー俳優としても有名な彼ですが、満月の力によっておぞましい姿に
変身してしまうのです…。その姿を、ぜひスクリーンでお確かめください!
4/23(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
本作はR15+指定です
(c) 2010 Universal Studios. All Rights Reserved.
■ベニチオ・デル・トロの過去の作品をチェック!
2001年度アカデミー賞4冠!
世界の映画賞で数々の金字塔を打ち立てた超注目作。
麻薬に汚染され切った大国・アメリカの首都・ワシントンD.C.で、麻薬ぼく滅に乗り出す国家の責任者ロバートと麻薬におぼれるその娘、キャロライン。カリフォルニア州南部の麻薬の密輸仲介人であるルイスと、夫を救うために犯罪に手を染める妻ヘレーナ。そして、麻薬供給ルートのもとであるメキシコで、麻薬捜査官として働くハビエルとマローノ。麻薬密輸に関わる人物たちを追いながら、麻薬戦争の全貌が明らかになっていく…。
販売元:東宝ビデオ
DVD価格: 6,300円(税込) 発売中
信念は、死なない。
チェ・ゲバラのドラマティックな生と死を描く『チェ』最終章!
キューバ革命を奇跡的成功へ導いたチェ・ゲバラは、1965年3月、忽然とその姿を消した。突然の失踪に様々な憶測が飛び交う中、盟友カストロはチェ・ゲバラの“別れの手紙”を公表する。ゲバラはキューバでの地位や市民権を全て放棄し、再び革命の旅を始めたのだ。南米大陸の自由を勝ち取るため独裁政権下のボリビアに潜伏するゲバラ。しかしボリビア共産党の協力も得られず、革命軍は次第に孤立していく…。ゲバラの「革命の旅」が、今終わりを迎えようとしていた。
販売元:NIKKATSU CORPORATION
DVD価格:3,990円(税込) 発売中
2010年04月13日
アンソニー・ホプキンス/Anthony Hopkins
二大オスカー俳優ほか豪華キャスト&スタッフで贈る、超一級のサスペンス・ホラー
『ウルフマン』が4/23(金)より全国ロードショーとなります!
本作でベニチオ・デル・トロ演じるローレンスの父親であり、
物語の鍵を握る人物、ジョンを演じているのは、名優アンソニー・ホプキンス。
ホプキンスのこれまでの活躍や、本作に惹かれた理由、ジョンという役柄について探ってみましょう。
トマス・ハリスの傑作ミステリーを映画化した『羊たちの沈黙』(91)で、天才的な頭脳を持つ殺人鬼ハンニバル・レクター博士を怪演し、アカデミー主演男優賞を受賞。続編の『ハンニバル』(01)と併せて、映画史に残る悪のカリスマ像を創り上げました。
1937年12月31日、イギリスのウェールズ生まれ。RADAを卒業後、英国の舞台に出演。ローレンス・オリヴィエの代役に抜擢された「死の舞踏」をはじめ、数々のナショナル・シアターのプロダクションに参加しました。68年には『冬のライオン』で映画デビューを飾り、英アカデミー賞の助演男優賞にノミネート。
その後は、『八点鐘が鳴るとき』(71)、『戦争と冒険』(72)、『遠すぎた橋』(77)、『マジック』(78)、『エレファント・マン』(80)、『バウンティ/愛と反乱の航海』(84)など、英米の大作&話題作で演技派ぶりを発揮。『羊たちの沈黙』以降はアカデミー賞候補の常連スターとなり、『日の名残り』(93)と『ニクソン』(95)で主演男優賞の候補にあがったほか、『アミスタッド』(97)で助演男優賞にノミネートされました。また、C・S・ルイスを演じた『永遠(とわ)の愛に生きて』(93)では英アカデミー賞の主演男優賞を受賞しています。
その他の出演作に、『逃亡者』(90)、『ハワーズ・エンド』(92)、『ドラキュラ』(92)、『ケロッグ博士』(94)、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(94)、『サバイビング・ピカソ』(96)、『ザ・ワイルド』(97)、『ジョー・ブラックをよろしく』(98)、『タイタス』(99)、『アトランティスのこころ』(01)、『レッド・ドラゴン』(02)、『白いカラス』(03)、『アレキサンダー』(04)、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(05)、『オール・ザ・キングスメン』(06)、『ベオウルフ/呪われし勇者』(07)などがあります。
93年には長年の芸術への貢献が認められ、ナイトの称号を得ました。
■人生のダークサイドを見てもらいたい
1941年の『狼男』でクロード・レインズが演じたジョン・タルボット卿はそれほど目立った役柄ではありませんでしたが、2010年版ではジョンとローレンスの父子関係がストーリーの重要な要素になりました。ジョンにキャスティングされたのは、名優のアンソニー・ホプキンス。彼との共演は、ローレンス役のベニチオ・デル・トロにとって緊張を強いられる体験になったそうです。
「初めのうちは共演を楽しむというより萎縮してしまった」と、笑いながらデル・トロは言います。「見ているだけで勉強になるし、色々な面で助けてもらい、アドバイスももらえた。彼はスナイパーみたいで、ツー・テイクでびしっと決めてしまう。共演者として、これほどすごい相手はいないよ」
ジョンを演じるにあたり、ホプキンスは、キャラクターの暗部に切り込んでいかなくてはいけないと確信したといいます。「ジョンは冷酷で、悲しい事件や出来事にも心を動かされる気配がない。あからさまに血も涙もない様子は見せないが、ざっくばらんなふりをし、ほのめかすような物言いをする。息子に対し影で糸を引き、操るんだ」と、ホプキンスは説明します。
さらに彼は、この作品に惹かれた理由を次のように語りました。「心理的な観点から、人生のダークサイドをみなさんに見てもらいたい。変身、再生、救済――このストーリーにはそのすべてが詰まっている」
どこか狂気を感じさせるジョンを、圧倒的な存在感で演じたアンソニー・ホプキンス。
一体ジョンの隠し持つ秘密とは?その真相はぜひ劇場でお確かめください…。
4/23(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
本作はR15+指定です
(c) 2010 Universal Studios. All Rights Reserved.
■アンソニー・ホプキンスの過去の作品をチェック!
映画史に刻まれるサイコ・スリラーの傑作!
女性を殺害しその皮を剥ぐという恐ろしい猟奇事件が続発する。この事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリスは、元精神科医にして9人の患者を惨殺して食べた、獄中の殺人鬼ハンニバル・レクターに協力を依頼。心理的な観点から犯人に迫っていくことが狙いだった。クラリスの依頼を引き受けたレクターは、依頼を受ける代償としてクラリスの過去を語るように求める。捜査のためその条件を飲んだクラリスは、自身の過去を語り始めるのだが…。
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
DVD価格: 2,990円(税込) 発売中
そう。彼が帰ってきた。しかもなお、血に飢えて。
バッファロー・ビル事件の解決に協力した直後に脱走してから10年。ハンニバル・レクター博士は優雅な生活を送っていた。一方、博士と関わり、事件の犯人を逮捕したクラリス・スターリング捜査官は、麻薬取引の手入れの失敗で責任を追及され窮地に立たされていた。そこにレクター博士の犠牲者唯一の生き残り、メイスンが現れる。メイスンはレクターへの復讐にクラリスを利用しようと考えていた。そんな時10年の間クラリスの動向を追い続けていたレクターは彼女に一通の手紙を出す。「クラリス、いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか教えたまえ」と…。
販売元:東宝
DVD価格:1,995円(税込) 発売中