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50th ロンドンフィルムフェスティバル開催
今年で50回目を迎えるロンドンフィルムフェスティバル。記念すべき節目となるフェスティバル、注目作品は?ロンドンのこんな場所も上映会場に
秋のロンドンの恒例行事、ロンドンフィルムフェスティバルが今年も開催される。例年以上に大掛かりな演出が予想される今回は、通常の劇場での上映のほか、レコーディングスタジオや刑務所、病院など、あっと驚く場所50箇所が映画館になるとか。ふだんは入れない刑務所での上映は、映画より周囲の雰囲気に目がいってしまいそうな気もするが、体験としてはおもしろそう。上映作品は未定のようだが、病院でホラー、刑務所で犯罪ドラマなんていうセレクトなら、臨場感もひとしおかもしれない。
注目の映画ぞくぞく上映

ケイトの美しい姿もしばらく見納め?『Little Children』
ケイト・ウィンスレットは、この作品を最後にしばらく休養するという話。ケイトが演じたのは、高学歴でキャリアバリバリ、でも今は専業主婦という鬱憤のある女性。不倫、小児性愛など重いテーマのこの映画を通して、自身の子供のこと、「母親」とは何かを再考したそうで、サスペンスものながら、なかなか考えさせてくれる作品のようだ。
イギリス作品では、『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督がロンドンを舞台に撮った『VENUS』が上映。うだつのあがらない老年俳優ふたりとその若い姪とのハートウォーミングドラマ。それなりに楽しく生活していた老俳優たちに「人生を見つめなおす」きっかけを与える姪、それぞれの晩年への思いを描く。

孤独なふたりの心の動きに注目『Climates』
このほかにもドグマ系デンマーク映画やルーマニア、チェコなど旧共産圏ヨーロッパ作品、中国、イラン、タイ、フィリピンなどアジア作品100作品以上が2週間の間に公開。映画好きにはたまらない秋になりそうだ。
2006年10月11日 19:35
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