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2012年05月31日

大ヒット「MIB3」に観る!スター同士のそっくりさん

2012年5月25日、いよいよ日米同時公開を迎えた”MIB3”こと「メン・イン・ブラック3」。皆さんはもうご覧になりましたか?世界的なヒットを記録中のシリーズ第3弾は、前2作品よりもさらにパワーアップした内容に加えて、トミー・リー・ジョーンズ&ジョシュ・ブローリンという絶妙な「激似」キャスティングが大好評。そこで、おふたりが揃って演じる「エージェントK」にちなんで、ハリウッド指折りのそっくりさんを特集していきます。


 J役のスミスを挟んで、ともにKを演じるブローリンとジョーンズ。
 ちょっぴり異なる銃にもご注目!
すでに世界100数カ国にて、初登場No. 1を獲得している「メン・イン・ブラック3 (邦題)」。 もちろんここアメリカも例外ではなく、各スタジオの自信作がぶつかり合う「映画の書入れ時」、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の連休ウィークエンドにして堂々のBox Officeトップに踊り出ました。連休4日間で およそ7000万ドルを超える爆発的な興収は、当フランチャイズの最高値を記録。さらには、3週連続1位をキープし続けていた人気アメコミ作品”The Avengers (原題)”より、見事トップの座を奪取する快挙となっています。

ウィル・スミスのじつに4年振りとなる主演作品は、トミー・リー・ジョーンズとのピッタリなケミストリー(=相性)が見てとれるファン待望のMIBシリーズ。本作では、相棒K(ジョーンズ)そして全人類を救うべく、スミス演じるエージェントJが 若き日のKのいる1960年代へとタイムトリップする展開が待っています。そして、いよいよご対面する若かりしKに扮する人物こそ、名優ジョシュ・ブローリン。そのドンピシャなキャスティングに、思わず吹き出した方々も少なくなかったのではないでしょうか?

ジョーンズ&ブローリンのような、ハリウッド界のLookalike(=瓜二つ)を探してみると?まず「親子バージョン」ともいえるのが、有名どころでロバート・レッドフォードとブラッド・ピット。それぞれ75歳と48歳になりますが、彼らの若い頃を比べてみると、自他ともに認めるほどソックリなのです。さらに、このふたりにベニチオ・デル・トロ (45) を足した日には、ちょっとした三面鏡の出来上がりです。そして先週、奥様のリアリティ・ショーをご紹介したクリント・イーストウッドも、若い頃はヒュー・ジャックマンに似た超絶イケメン。…というより、年齢的にはジャックマンがイーストウッドに似ている、と言うべきなのですが。そしてこの度のリサーチによる私的な大発見は、いぶし銀対決となるエド・ハリスとヴィゴ・モーテンセン。角度によっては、ビフォーアフターと言っても過言ではないレベルです。ちなみにハリスは、自身の監督第2作品に当たる「アパルーサの決闘 (2008)」において、部下役にモーテンセンを 起用。きっとご本人の監督眼からしても、相通じるものがあったのかもしれません。

続いて「兄弟/姉妹バージョン」としては、人気ポップ歌手ケイティ・ペリーとTVシリーズ「New Girl / ダサかわ女子と三銃士 (FOX / 邦題)」が大ヒット中のゾーイ・デシャネル。パッチリとした瞳を持つコケティッシュな顔立ち、まさに瓜二つです。そして「ゴシップガール (CW)」で人気に火が付いたレイトン・ミースターと、何と7回のみで打切りの憂き目にあってしまった「チャーリーズ・エンジェル (ABC)」最新版に出演したミンカ・ケリーも、双子並みに似ていると評判。また男性版では、ジェイク・ギレンホールとトビー・マグワイヤを見て、どうしてもカブっちゃう!という方々がかなりいるようです。そして最後に「パイレーツ」シリーズより、ジョニー・デップとオーランド・ブルームが似ているという声もチラホラ。またそれ以上に、キーラ・ナイトレイと今やオスカー女優となったナタリー・ポートマンに至っては、区別さえつかないという方々が多数いらっしゃる様子でした。

スミスとジョーンズの絶妙な掛合いに加え、ブローリンによる無愛想なKが堪能できる「メン・イン・ブラック3」。ぜひともシリーズ初となる3Dバージョンで、飛び出すヘンテコな異星人を含む最新ド迫力の映像をお楽しみください。




TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 13:01 | トラックバック

2012年05月24日

「Momager」対決?カーダシアンvs. イーストウッドのリアリティ・シリーズ

Mom (ママ) + Manager (マネージャー) = “Momager”なる造語を浸透させた第一人者、「カーダシア ン一家の母」クリス・ジェンナーに続き、またひとりセレブリティの「ステージママ」による新たなリアリティ・シリーズがスタート。しかもそのママとは、あのクリント・イーストウッドの奥様というから驚きです。


  アカデミー賞に列席するクリント・イーストウッド夫妻。
  Photo by Lornss Alnaimi on Flickr
ともに今月20日より、今や「リアリティ・チャンネル」の呼び名がふさわしいケーブル局E!にて、 タイムスロットを前後して開始された”Keeping Up with the Kardashians (原題 / 以下KUWTK)”と”Meet Mrs. Eastwood & Company”。今日のハリウッドきっての女性実業家、家族を売り込ませたらまず右に出る者はいないクリス・ジェンナーが制作者にも名を連ねるKUWTKは、あれよあれよという間に第7シーズン目を迎えています。そんなアメリカ国民の”Guilty Pleasure (=密かなお愉しみ)”、KUWTKの放映直後にスタートを切ったのが、 「イーストウッド・ファミリー」に密着する”Meet Mrs. Eastwood & Company”。クリント・イーストウッドの妻ディナを中心に、クリントとの愛娘モーガン (15)、女優フランシス・フィッシャーと彼の一人娘フランチェスカ (18)、そして南アフリカ共和国のケープタウンからディナ直々にスカウトして来たというボーイズバンド”Overtone”の6名、そこに彼女の実弟や個性的な家政婦さんらが加わって、番組を賑やかに盛り上げています。


 一卵性母子?キム・カーダシアンとクリス・ジェンナー。
 Photo by Lornss Alnaimi on Flickr
4月末に行われたホワイトハウス記者クラブ晩餐会にて、あのオバマ大統領までもがジョークのネタにしたカーダシアン・ファミリー。どんなに笑われ疎まれようとも「一丸」となって突っ走って来た彼らは、一昨年度の家族収入が6500万ドルを超えるなど、一躍スーパー・セレブの仲間入りを果たしています。たった72日間で離婚という茶番劇?を経て初となる今シーズン、まるで何事もなかったかのようにケロッと出演している稼ぎ頭の次女キム、現在ふたり目の実子となる女の子を妊娠中の長女コートニー、そしてNBA選手の夫ラマー・オドムの移籍にともなってテキサス州ダラスで生活中の三女クロエら3姉妹に並び、やはり母クリスの無茶振りキャラは健在でした。初回プレミアでは、彼女の著書”Kris Jenner… And All Things Kardashian”で過去の不倫を告白したことを発端に、とばっちりで異父疑惑が浮上しているクロエを“口撃”。自らの過ちは棚に上げながら、クロエにDNA鑑定を受けるよう指示する暴挙に出ています。自分の不名誉を晴らすため、つまり父違いではないと世間に知らしめる目的で、嫌がる娘の気持ちもお構いなしにあの手この手で説得を試みるママ・クリス…。そんな折、女系家族で肩身の狭い思いをする夫ブルースによる地味な家出騒動など、初回からいきなり飛ばした日常生活がクローズアップされています。

いっぽう、新シリーズ”Meet Mrs. Eastwood & Company”の舞台は、ロサンゼルスの雑踏から離れたカリフォルニア州北部の海を望む街カーメル。クリント・イーストウッドがかつて市長を務めたことで知られる当地にて、ディナとモーガンと家政婦、そのご近所に彼女の実弟ドミニクや”Overtone”の面々が暮らしており、現在LAの南カリフォルニア大学に通うフランチェスカに限っては、里帰りしながらの出演になるようです。当シリーズの中心的存在であるディナは、クリントの35歳年下。エキゾチックな風貌からはちょっと意外、アフリカ系アメリカ人と日本人の血を引く父親、アイルランドとドイツ系の母親との間に生まれており、やや遠いながら日本の血筋が入っています。アンカーウーマンとして活躍中にクリントと出会って以来、義理の娘を含めた子育てに専念。そのキッズがティーンエイジャーとなった今、彼女自身がマネージャーを務める”Overtone”のプロモーションを目的に、この度のリアリティ・シリーズ出演を決めた模様です。記念すべき初回放送のトピックは、モーガンがおへそにピアスを開けたいと言い出すアットホームな雰囲気から始まり、”Overtone”のPR活動、そしてゲイであるメンバーのカミングアウトなど。なお、今回のプレミア放送にはクリントも登場していますが、今後は忙しいスケジュールを縫ってのカメオ出演を予定しているそうなので、彼のファンは随時チェックを。

同じ“Momager”という肩書きを持ちながら、いちファミリーのマネージャーとしてリアリティ帝国を築き上げたクリス、片やハリウッドの生ける伝説の妻でありながらどこか庶民的、惚れ込んだボーイズバンドのプロモーションに励むディナと、まったく異なるキャラクターを持つふたり。これからも、毎週日曜夜の「Momagerバトル」が話題に上りそうです。




TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 13:21 | トラックバック

2012年05月17日

Mother’s Day Weekendの祭典: Wango Tango 2012

ちょうど日本が「母の日」当日を迎えていた頃、ここロサンゼルスでは当地人気ナンバーワンのFM局が音楽イベントを大々的に開催。先週土曜日のLA郊外にて、ヒットチャートを賑わすパワープレイヤー達がステージに集結する”Wango Tango”が行われました。


 第15回Wango Tangoが行われたホーム・デポ・センター。
 コーチ4名のカムバックが確定しています。
今年で15回目を数えるWango Tango/ワンゴ・タンゴは、LA No. 1の聴取率を誇る地元FM局KIIS-FMが主催する毎年恒例の音楽イベント。2012年度は、LA中心部より南下したカーソンに位置するスタジアム、あのデヴィッド・ベッカムが所属するMLSロサンゼルス・ギャラクシーの本拠地でもあるホーム・デポ・センターが初の開催地となりました。お昼過ぎから夜中までじっくり半日をかけ、 トップ・アーティストが引っ切りなしに登場するというクオリティの高さで知られる当イベントは、発売直後にほぼ全てのチケットが完売してしまうとのこと。さらには、VIP席の抽選チケットを求めるファン達によって、開催直前まで局の電話が鳴り止まなくなるそうです。なお、 当日の模様はそっくりそのままラジオ放送される為、残念ながらチケットを逃したファンも、スピーカー越しながらライブを堪能することが出来ます。


本年度のイベント・ホストを務めたのはKIIS-FMの顔、同局のみならずTV業界でも多数ヒット番組を抱えているライアン・シークレスト。そしてスペシャル・ゲスト・ホストには、ティーンに絶大な人気を誇るジャスティン・ビーバーが招かれました。黄色い声援に包まれながらも、サクッと切り上げてステージを降りたポップ・スターは、ほんの数時間後にロサンゼルス・レイカーズの試合会場(=ステイプルズ・センター)にてキャッチされることに。一大イベント出演からプライベートでのNBA観戦をハシゴするとは、弱冠18歳にしてすでに大物の風格さえ感じられます。

ポップ、ヒップホップ、R&Bにロックと、ジャンルを問わないラインナップで知られるWango Tango。本年度も例に違わず、ニッキー・ミナージュ、マルーン5、ジム・クラス・ヒーローズ、LMFAO、フォスター・ザ・ピープル、B.o.B、そして英国発のボーイズグループ、ザ・ウォンテッドといったトップ40の常連アーティストらが、それぞれメイン・ステージを湧かせています。そして大詰めのトリには「マイアミが生んだパーティ野郎」、ラッパー兼プロデューサーのピットブルが登場。近年はさまざまなアーティストとのコラボレーションが多い彼ですが、この度はソロで10曲近くを披露、会場を一躍クラブへと様変わりさせました。

この日はMother’s Dayイヴだったこともあり、ライブ前にアーティストらが闊歩するブルー・カーペットでは「母の日関連」の質問が集中。ともに1988年生まれという若手ラッパー、ビッグ・ショーンは母親が欲しがっていた新車を、B.o.Bに至っては何と家をプレゼントしたとの仰天エピソードも飛び出しています。

詳しい当日の模様は、下記のウェブサイトからどうぞ。

【KIIS-FM Wango Tango 2012】



TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 13:23 | トラックバック

2012年05月10日

大ヒット御礼!シンガー発掘シリーズ“The Voice”の勝者が決定

2011年度に鮮烈デビューを果たした、NBC局のシンガー発掘TVシリーズ“The Voice”。第2シーズン目に突入した今期は、初回のプレミア放映にて3760万人を超す視聴数を獲得するなど、数あるリアリティ・シリーズの中でも群を抜く強さを見せつけてきました。そして今週火曜日に放映されたファン待望のフィナーレにて、いよいよシーズン2の勝者が明らかに。これまでの軌跡と、ファイナリスト4名の横顔といったエピソードを交えながらレポートします。


 早くも今秋に幕を開ける”The Voice:
  Season 3”。すっかりお馴染みとなった
 コーチ4名のカムバックが確定しています。
昨年度のサマーシーズンに開始した”The Voice”の触れ込みは、新感覚オーディション番組。従来どおり一般視聴者による自薦というフォーマットに、各コーチ自らの「耳」でスカウトした精鋭を育てていくという過程が功を奏して、瞬く間に大ヒットを記録しました。第1シーズン同様、クリスティーナ・アギレラ(ポップ)、シーロー・グリーン(R&B/ヒップホップ)、アダム・レヴィーン(ポップ・ロック)、ブレイク・シェルトン(カントリー)と、異なる音楽ジャンルで成功を納めているコーチ陣4名が揃ってシリーズに復活。第1シーズンから4名増となる各チーム12名/総勢48名がしのぎを削り、それぞれのコーチのもとでフィナーレ進出を目指してきました。

現役OLや自動車工、シングル・ファザーやHIV感染者など、性別・年齢・出身・環境すべてが異なるメンバーの中から、ファイナルへのチケットを手にしたのは以下の4名。クリスティーナと同じく、ブリトニー・スピアーズやジャスティン・ティンバーレイク、ライアン・ゴズリングも登場した、今はなきTVシリーズ”The Mickey Mouse Club (ABC)”の元メンバーだったトニー・ルッカ(チーム・アダム)、ベイビー・フェイスには似つかないジャニス・ジョプリン張りのハスキーボイスを繰り出すジュリエット・シムズ(チーム・シーロー)、過去にクラシカルな声楽を学んでいる男性オペラ・シンガーのクリス・マン(チーム・クリスティーナ)、アリシア・キーズやメアリー・J. ブライジのバックアップ・シンガーを務めていたジャーメイン・ポール(チーム・ブレイク)らが各チームの代表となり、ファイナルへと勝ち進むこととなりました。

月曜放映のファイナル・パフォーマンスから一夜明け、あとは視聴者の投票による結果発表を待つばかりとなったフィナーレには、フロー・ライダー、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、レディ・アンテベラム、ジャスティン・ビーバーらがゲストとして登場。加えて、ファイナリスト4名による単独パフォーマンス、敗退メンバーとの合同パフォーマンス、そして各コーチとのデュエットなど、ファンにはたまらない盛りだくさんな内容でした。そして栄えある第2シーズンの「The Voice」に選ばれたのは、実力派のジャーメイン・ポール。ほんの4%差であったという次点にはシムズ、3位にルッカ、そして4位にマンが続いています。ちなみに今回の結果を受けて、クリスティーナとアダムによる「確執」がそれぞれの投票数を下げたのでは?という声もチラホラ。もともとシリーズ開始当初より、メンバー争奪や意見の相違を巡って両者が衝突するのは珍しくない光景でした。しかし今期は、アダム率いるルッカのパフォーマンスに対して、クリスティーナが「平面的」「選曲が女性差別的」などといった辛口コメントを投下。バトルは「コーチ同士」の枠を越え、元ミッキーマウス・クラブのメンバー同士へと飛び火しておりました。そして番組が終了した現在でも、彼女が謝罪した/しないとの憶測が 続いており、巻き込まれるかたちとなったルッカやマンにとっては、何とも後味の悪いフィナーレとなってしまったようです。

2夜連続で放映された”The Voice”のフィナーレは、パフォーマンス日に昨年比16%ダウンとなる1074万人、そして結果発表日には同16%アップで盛り返した1190万人の視聴者を獲得。前枠であったスーパーボウルが手伝ったプレミア放送での爆発的な数字には遠く及ばなかったものの、両日ともにネットワーク視聴率トップで締めくくっています。来週から今月末にかけては、今期スタートのファッション・デザイナー発掘番組”Fashion Star (NBC)”、ご存知”American Idol (FOX)”や”Dancing with the Stars (ABC)”など、多くのリアリティ・シリーズがフィナーレを控えているところ。”The Voice”に引けを取らない「有終の美」を飾ることは出来るのでしょうか?




TEXT BY アベマリコ

投稿者 eigafan : 12:48 | トラックバック