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2006年05月26日

「リトル・ダンサー」

早いもので5月も最終週。あいにく天気がすぐれませんが、週末には気分をリフレッシュして、お好きな映画を観に劇場に足を運んでみてはいかがですか。今週のサントラは足も音楽も軽快な「リトル・ダンサー」(00)をお届けします♪

■About MOVIE
1980年代前半のイギリスの炭鉱町を舞台に繰り広げられる、ビリー少年(ジェイミー・ビル)がバレエ・ダンサーを目指して奮闘する笑いと感動の物語。当時のイギリスの深刻な不況を背景に、ビリー少年と家族や仲間たちとの絆がユーモアを交え活き活きと描かれています。世界的トップ・ダンサー、アダム・クーパーの出演も話題になりました。監督は本作で初めてメガホンをとった演出家ステーブン・ダルトリーです。2000年イギリス映画。

■About SOUNDTRACK
『リトル・ダンサー』

本編や予告編で効果的に使われているザ・ジャムの「悪意という名の街」は、不況や紛争でフラストレーションがたまった当時の英国を象徴したかのような1982年の全英No.1ヒット・ソング。ザ・ジャムはモッズ・ヒーロー、ポール・ウェラーが17歳のときに結成したトリオ・バンド。「悪意という名の街」は、ザ・ジャム解散直前に放った思わずステップを踏みたくなるモータウンフレイバーの名曲です。ポール・ウェラーはザ・ジャム解散後にミック・タルボットと共にダンス・ミュージックにより接近したユニット、ザ・スタイル・カウンシルを結成しますが、そのスタカンの代表曲である「シャウト・トゥ・ザ・トップ」「タンブリング・ダウン」も本サントラに収録されています。80年代のイギリスを描いた映画にはポール・ウェラーの音楽は欠かせないのでしょう。日本人が夏にサザンオールスターズを聴く感覚に近いかもしれませんね。

80年代前半のイギリスを象徴するのがザ・ジャムおよびスタカンだとすれば、70年代前半のイギリスを象徴するロック・バンドがT.レックス。劇中でビリー少年の心情を映し出す場面でリンクする名バラード「コズミック・ダンサー」は、主題歌としてサントラのトップに収録され、エンハンスト部分ではプロモクリップも観ることができます。T.レックスは「コズミック・ダンサー」の他にも「ゲット・イット・オン」「ライド・ア・ホワイト・スワン」など5曲が収録されています。30歳の若さにしてこの世を去った彗星のごときグラムロックスター、マーク・ボラン(T-REX)をこのサントラを機に聴いてみてはいかがでしょうか。エレクトリックブギーにシビれること請け合いです。



発売元:ユニバーサルミュージック
CD価格:2548円(税込)
発売中

投稿者 eigafan : 15:43 | トラックバック

2006年05月19日

「ウェデイング・シンガー」

5月も折り返し地点ですね。五月晴れの日が少ないですが、このまま梅雨の6月に入ってしまうのでしょうか。ジューンブライドの準備をされている方は大詰めの5月第3週目。「ウェディング・シンガー」(98)のサントラをピックアップします!

■About MOVIE
日本ではあまりなじみのないウェディング・シンガー(結婚式の盛り上げ役)のロビーと、結婚を控えてマリッジブルーのウェイトレス、ジュリアが繰り広げるドタバタ系ラブコメディー。『25年目のキス』で笑いと感動をくれたアダム・サンドラー&ドリュー・バリモア・コンビの原点というべき大ヒット作品です。カルチャー・クラブやマドンナなど作品に流れるなつかしい80年代洋楽ヒットの数々や、エイティーズ感覚いっぱいのファッションやセリフも話題を呼びました。1998年アメリカ映画。

■About SOUNDTRACK
『ウェディング・シンガー(1)』

映画も80'sテイストならサントラも80'フレイバー! カルチャー・クラブ「君は完璧さ」、ポリス「マジック」、トンプソン・ツインズ「ホールド・ミー・ナウ」、エルヴィス・コステロ「エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック」、ビリー・アイドル「ホワイト・ウェディング」、デヴィッド・ボウイ「チャイナ・ガール」などの80年代前半のヒット曲がレーベルを超えて収録されています。また、ザ・スミス「ハウ・スーン・イズ・ナウ?」、サイケデリック・ファーズ「ラヴ・マイ・ウェイ」、ニュー・オーダー「ブルー・マンデイ」のちょっとマニアックなニューウェイブナンバーの選曲も光ります。オープニングの「ラジオスターの悲劇」は、バグルスの1980年の大ヒット曲をザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカがパンク・テイストでカヴァー。さらにアダム・サンドラーが劇中で歌う「サムバディ・キル・ミー」も収録されています。

公開当時の80'sリバイバルブームもあり、サントラは大ヒットし、2枚目のサントラ『ウェディング・シンガー2』もリリースされました。こちらにはカジャグーグー「君はトゥーシャイ」、デッド・オア・アライヴ「ユー・スピン・ミー・ラウンド」、マドンナ「ホリデイ」などが収録されています。



発売元:ワーナーミュージック・ジャパン
CD価格:2100円(税込)
発売中

投稿者 eigafan : 16:05 | トラックバック

2006年05月12日

「アイ・アム・サム」

ゴールデンウィーク、あっという間に終わってしまいましたね( ・_・) でも! 五月晴れの陽射しのように爽やかなサントラがここにあります(^ー^)/ 今ではちょっとなつかしい「アイ・アム・サム」(01)のサントラです。

■About MOVIE
<ショーン・ペン、ダコタ・ファニングが共演したハート・ウォーミング・ムービーの傑作です。知的障害を持つサム(S・ペン)と彼の娘ルーシー(D・ファニング)は大の仲良し親子でしたが、ソーシャルワーカーによってルーシーは里子に預けられることに。離れ離れになってしまう父娘を女性弁護士リタ(ミシェル・ファイファー)は救うことができるのでしょうか? 親と子のふれ合い、二人にふりかかる問題をユーモアを交えて描ききった感動作です。コーヒーショップ、スターバックスで働くサムは、ビートルズの大ファン。娘にも「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」からルーシーと命名しています。(女性弁護士の名前「リタ」もビートルズ・ソング「ラヴリー・リタ」から) 2001年アメリカ映画。

■About SOUNDTRACK
『アイ・アム・サム』 <ショーン・ペン演じるサムはビートルズの大ファン。劇中でも会話や登場アイテムなど、ビートルズ・ネタがひとつのキモになっています。全編にわたりビートルズの名曲が、様々なアーティストのカヴァーヴァージョンで登場し、ビートルズのオリジナルとは一味も二味も違う魅力で楽しむことができる1枚です。エイミー・マンとマイケル・ペン(ショーン・ペンの実兄でエイミー・マンの夫)によるデュエット「トゥ・オヴ・アス」、ボブ・ディランの息子、ジェイコブ・ディラン率いるザ・ウォールフラワーズの「君はいずこへ」、パール・ジャムのヴォーカリスト、エディ・ヴェダーによる「悲しみはぶっとばせ」、オーストラリアのビートルズの異名を持つザ・ヴァインズの「アイム・オンリー・スリーピング」などのアコースティック系カヴァーを中心に、爽やかな風のような珠玉のビートルメロディーが、各アーティストの味わいによって、新たな魅力で楽しむことができます。とりわけ日本でも人気が高いシェリル・クロウの「マザー・ネイチャーズ・サン」とベン・フォールズの「ゴールデン・スランバー」は名カヴァーといえる仕上がりです。

 蛇足ですが、ダコタ・ファニング演じるルーシーの名前の元となった「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」を本作でカヴァーしているザ・ブラック・クロウズのリード・ヴォーカリスト、クリス・ロビンソンは、人気女優ケイト・ハドソンの旦那さん。そんなミージシャンと映画俳優のつながりを考えながら楽しむことができるのもサントラの魅力のひとつです。



発売元:V2レコーズジャパン
CD価格:2520円(税込)
発売中

投稿者 eigafan : 13:57 | トラックバック